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中国・瀋陽の靴工場で小ロットOEM生産 工場選びで失敗しないためのポイント

瀋陽の靴工場の生産現場

1.GRAIN WORKSの靴生産について

GRAIN WORKSでは、中国遼寧省瀋陽市(りょうねいしょう しんようし)にある協力工場で靴を生産しています。

中国で靴OEMをご検討されている方から、よくご相談をいただきます。

瀋陽は、温州や広東のような中国最大級の靴産地ではありません。

ただ、韓国からのアクセスが良く、韓国のシューズブランドや東大門卸市場向けのレディースシューズを長年生産してきた地域です。

そのため現在でも、比較的小ロットの生産に対応できる工場が残っています。

GRAIN WORKSも、こうした生産体制を活かし、小ロット生産に対応しています。

2.瀋陽で小ロット生産ができる理由

瀋陽の靴工場の中には、韓国・東大門の靴卸市場と日頃から取引している工場があります。

そのため、一般的な卸市場の初回発注数量に合わせて、

1デザイン・1カラーあたり100〜150足程度から

生産できる体制を持つ工場があります。

1デザインを2カラーで作る場合は、合計で200〜300足ほどになります。

もちろん、瀋陽(しんよう)にあるすべての工場が小ロット生産に対応しているわけではありません。

韓国の卸市場では、新商品を店頭に出す際に、どの商品がどれくらい売れるかを事前に予測するのが難しいため、最初は複数のデザインを最小ロットで生産します。

そして、売れ行きの良い商品だけを短期間で追加生産し、数型のヒット商品でシーズン全体の利益を作っていきます。

工場側も、最初の生産数量が少ない段階では、ほとんど利益が出ないことがあります。

それでも、売れた1〜2型をシーズン中に何度も追加生産することで、最終的な生産数量が増え、利益につながっていきます。

このようにして、卸市場と工場の間では規模のメリットが成り立っています。

 

3.卸市場向け生産とブランドOEMの違い

卸市場向けの商品は、

売れるデザインが出ると、シーズン中ずっと追加生産が続きます。

一方、ブランドOEMの場合は、卸市場のように不特定多数のお客様へ販売するのではなく、特定のブランドから注文を受けて生産します。

そのため、卸市場の店舗のように、シーズンを通して毎日のように大量の追加注文を入れることは難しくなります。

ブランドOEMでは、最初の発注だけで終わることもありますし、追加生産があっても1〜2回程度というケースが多くなります。

つまり、リピート注文の可能性が低いブランドOEMでは、卸市場向けとまったく同じ単価や条件を期待するのは難しいということです。

このような理由から、GRAIN WORKSでは価格だけで工場を選んでいません。

ブランド商品の品質管理ができ、継続的な生産にも対応できる工場と取引することで、安定した商品づくりを目指しています。

 

4.安すぎる小ロット工場に注意したい理由

小ロット生産で、なおかつ価格が極端に安い工場と取引した場合、トラブルが起きると、次のような流れになることがあります。

安価で品質の低い材料を使う

価格を下げるために、安い原材料や副資材を使ったり、必要な工程を省いたりして、できるだけ早く生産を進めます。

当然ですが、その分だけ商品の品質は落ちやすくなります。

バイヤーとのやり取りを避ける

追加の修正や要望が多いバイヤーとのやり取りを避ける工場もあります。

工場にとって、追加の対応や修正は、そのまま生産コストの上昇につながるからです。

急に価格が上がる、または取引を避けるようになる

工場が慣れているのは、売れた商品に追加注文が入り、同じ商品を繰り返し生産する取引です。

ところが、追加発注がなく、多品種・小ロット生産だけが続くと、途中から急に価格が上がったり、工場が取引を避けるようになったりすることがあります。

これは、工場側が金銭的な負担を抱えている、または最低限の利益を確保できていないサインでもあります。

売れたのに追加生産を受けてもらえない

商品が売れて追加注文を出しても、工場側が追加生産を受けてくれないことがあります。

不良品が出ても対応してもらえない

すでに納品された商品に不良が見つかった場合でも、修理や再生産に対応してもらえないことがあります。

突然工場と連絡が取れなくなる

取引先の工場が急にいなくなってしまうと、新しい工場を探すまで商品の生産が止まってしまいます。

商品が売れているタイミングで生産が止まると、ブランドにとっては大きな損失になります。

 

5.GRAIN WORKSが工場を選ぶ基準

製造の現場では、ここまでご紹介した以外にも、さまざまなサインや問題が起こります。

私自身も会社員として働いていた頃、こうした問題を何度も経験しました。

そのたびに、

どうして同じような問題が繰り返されるのだろう?

と考えてきました。

そのため、自分で事業を始めてからは、私たちを信頼してご依頼くださるバイヤー様との関係だけでなく、工場や取引先との信頼関係も大切にしてきました。

場合によっては自分たちが少し負担することになっても、長く安定して取引できる関係を作ることを優先しています。

実は、靴はもともと私たちの専門分野ではありませんでした。

お客様からご相談をいただいたことがきっかけで、ブーツなどの生産を始めました。

小ロット生産で、私自身も靴づくりの特徴をまだ十分に理解していなかったため、

まずは勉強させてもらおう

という気持ちで、最初は利益よりも、信頼できる工場を探すことを優先しました。

その結果、現在では安定して継続生産できる体制につながっています。

 

6.製造パトナを探している方

私たちは、最安値をお約束する会社ではありません。

その代わり、初回生産から追加生産、そして万が一トラブルが起きたときまで、安定して対応できる製造パートナーを目指しています。

日本国内で製造パートナーを探す場合も、数千個や数千足単位の大量生産でない限り、価格だけで判断するのはおすすめしません。

 

気になる工場があれば、まずは複数の工場に相談してみてください。

実際にサンプルを依頼し、見積もりを取り、品質や対応、コミュニケーションのしやすさまで含めて比較したうえで判断するのが良いと思います。

GRAIN WORKSも、お客様に安心して長くお付き合いいただける製造パートナーになれるよう、これからも努力していきます。